愛ダケじゃ、育たない。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

否定形と疑問形の間に

息子は、何かを尋ねるときには否定形を最初に使う。
「きょうは、テレビ見ない」=「きょうはテレビを見ていい?(見たいな 」といった具合に。
 
いきなり否定形で言われると、「決心の表れ?」などと思ってしまうが、
実は全くの逆で、要求と不安の現れ、そして。
誰がその事項に関する決定権を持っているのか知っているからこその発言なのだと知った。

 
当然、疑問形で「お菓子、食べていい?」などと聞くこともなく、「食べようか、どうしようか」
などと迷った口調を使うこともない。
買い物など近隣へ行く際に車に乗ったときには、ガムを食べるのを楽しみにしてるハズなのに、
乗ると分かるとすぐに「ガム、食べない」とまるで決心そのものを伝えているような口調で言う。
すかさず私が、
「え?食べへんの? ママ、食べよーっと」 と言えば
「え?ほな、息子ちゃんも食べよーっと」と真似る。
 
最初は、「見ていい?」「食べていい?」と自身が問うた時になされる
「テレビはあかんよ」「ご飯前やから、ダメ」などといった”否定”の言葉が嫌なのか、
と単純に考えていたが、長時間のドライブには(帰省など 楽しみにしている車内でのお菓子に関して、
「さ、お支度できたし、出発しよ」と言えば、
「息子ちゃん、車でお菓子たべよっと」などとすんなり言葉が出ている。
これは、最初から長時間のドライブのために、お菓子を許可するのが当然、といった私の態度や
それに伴う経験からなる、”否定されないと知っているからこそ”の言葉だ。
としたら、やはり、否定されることが苦手だからこその”自らの否定形”のみかとも思える。
 
長時間のドライブの際には、車内後部席のモニターでDVDをかけることがあり、
それは、ガム同様に要求を否定する時もあれば肯定する時もある。 
けれど、こちらは、「息子ちゃん、DVD見ない」とは言わず、
「ママ、息子ちゃん、DVD見たいなー」とごく普通に要求が出る。
 
お友達のお宅へ遊びに行く際には「太郎君のおうちに、行ってもいい?」と聞く場合もあるが、
「お友達のおうちに、行かない」と否定形での要求もある。
そしてまた、「え?行かへんの?」と私が応じれば、
「え?行っていいの?」と意外!といった驚きの表情とともに、嬉しそうな笑みをみせる。
様々な場面を見比べて、要求の出し方(場面ごとの否定形の頻度 から考えると、
”欲求度”に応じて、どうやら息子は、否定形と疑問形を使い分けているように思う。
 
欲求が高ければ高いほど、また、否定形を使われた時のダメージが大きければ大きいほどに、
そして、予測出来る相手側の返答に対するいわゆる”ご機嫌伺い”をも含んでの否定形だ。

 
「テレビ見ない」=当然、だめって言われるよね、だけどすごく見たいんだよね~
「DVD見たいな~」(車中の場合 =いいよって言うかな、けど、どうかな~、
                  すごく見たいDVDもないけど、どうだろな~
「行かない」=お友達のウチにめちゃ行きたいんですけど、でもでもでも・・・(悶々
 
要するに自分の中での「否定の可能性」と「相手に肯定される可能性」とを天秤にかけている感じ。
そして、確かに息子の天秤はほぼ正しくて、「行かない」等と言われた時には、そのとおり、
遊びには「行けない日」な方が多く、(息子は一人で遊びには行けず、常に親同伴な為
朝食の際の「テレビ」は絶対禁止な我が家である。
今までは、禁止(ダメよ と言われた経験から否定形を使うのだろうと思っていたが、
息子は自分の気持ちと言われるであろう”予測”をしている。
なぜ否定形での予測なのか、に疑問は残るが、経験を積み重ねた上での”予測”であるのは確かで、
自分の気持ちを表すには不適当な言葉ではあるが、言葉を駆け引きに使えている。
 
「お願い~~」「お願いっ!」等といった、方向性の違う要求の言葉も出始めているので、
もう少ししたら、
「ママ~、テレビ見ていい?」
「あかん」
「え~~~、お願い~~、お願いだから~~」 などといった”会話”も可能な気がしている。
 
今まで、何かをねだる「あのオモチャ、買って~」や「もう少し遊びたい~~」などの言葉は、
ほとんど皆無の息子で、手が掛からないと言えば掛からなかったが、その都度のパニックがあり、
こちらとしては、「何時になったら帰るよ」という言葉に素直に従う息子をみて、
本当はもっと遊びたかったのかな? 欲しいオモチャはないのだろうか? と心配していた。
いわゆる誘導し易い側面もあったが、それがストレスになっているのだと知って、
我慢せず言いたいことを言えたらなあ、パニックではなく、言葉で駆け引きが出来たらなあ、と、
思っていた。
 
言葉はあっても、それが対人関係で且つ、それを円滑に運ぶための道具にならなければ、
言葉をしゃべるだけなら、オウムと同じ。
実社会、集団ではほとんど役には立たず、ともすれば「悪用」される場合も多い。
息子の「行かない」の一言に「すんごーく行きたいねん」の気持ちが隠れていることを、
早くに知って良かった、と思うとともに、
「ママー、お友達の家に行きたい~」と、要求の言葉も素直に使えるようにと願っている。
だから、私も「行かない」と言った時には、
「あ、そう、”行かない”のね? ママは行こうかな~」と天邪鬼にオウム返しで確認をする。
「え?行っていいの?」と嬉しそうな笑みを浮かべる息子を予測しながら・・・。
 
嫌だ、と思うことをさせるストレスもストレスだけど。
やりたい!と思うことを、させてもらえないストレスも相当だと思うから・・・、
息子にやりたいと思うことを、せめて「やりたい!」と言ってもらえる親でいたい。
 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 発達障害・自閉症へ

関連記事
スポンサーサイト

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

よろしくです

言葉の綺麗さと率直さに惹かれました。私にも発達障害の子供が二人います。勝手ながらリンクにいれさせてください。これからご訪問させていただきたいと思います。宜しくお願い致します。

モルチータ | URL | 2010年05月28日(Fri)13:31 [EDIT]


モルチータさん

初めまして。
ご訪問とコメントをありがとうございます。
 
こちらこそ、ご訪問させて下さい~。
お二人を育てておられるのですね。
 
更新も遅いですし、ご訪問もなかなか時間が取れず・・・なブログですが、
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。

ママ | URL | 2010年05月28日(Fri)21:50 [EDIT]


めっちゃ分かります!!
うちのリョウも、ちょっとニュアンスは違うけども、何かしたい時には…
「今日はゲームしない??」と疑問系で聞いています。
「ゲームしていい?」とは聞かないんですよね。
「お菓子食べていい?」とかは言ったりするんですが、ダメって言われたらイヤ!って思いが強ければ強い程、「○○しない?」とか言います。

今も宿題をしてるリョウが横から「今日何曜日?あ…今日、VS嵐の日?どうする?後で??」っと聞いてます。
後で?ってのは、宿題を後にしても良いか?と言う問いなんですよね~^^;

ふぅ | URL | 2010年07月01日(Thu)18:42 [EDIT]


ふぅさん

こんにちは~。
お返事が遅くなって、ごめんなさい~~。
 
> 「今日はゲームしない??」と疑問系で聞いています。
> 「ゲームしていい?」とは聞かないんですよね。
 
そうそうそう!
なぜ、疑問形なんやろ、とずっと考えていて、否定された時のショック?とかね(苦笑
けど、これって「従う方が楽」な感覚からの発言だともとれるよなあ・・・、と。
想像するのが苦手で、筋道に沿って考えるのが苦手な場合(視覚からの刺激が入りすぎて
「○○したいなー、いい?」なんて聞き方より、
「○○ダメ?!」みたいな駆け引きが必要じゃない聞き方が楽な時もあるのかも、と。
最初は見通しがついてきたのかな?なんて気楽に構えてた部分もあったけど、
よーく観察してると、「あれ?」な場面が見えてきたり。(笑
 
そんな問い掛けにイラっとさせられる時もあるねんけど、
気長に覚えて欲しいなあ、と思いつつ、
「○○ダメやの?・・・、ママやりたいねんけどなー」なんて答えてます。(苦笑

ママ | URL | 2010年07月07日(Wed)11:14 [EDIT]


 

トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。