愛ダケじゃ、育たない。

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発達障害児にとって、幼稚園とは

三歳で入園を決めたのは、やはり、私の周囲の専門医の言葉。
 
「早めに揉まれた方が、いい」 であった。
一人の言葉ではなく、何人にか言われた。
 
そして、私も。
それが息子には必要だ、と判断した。

 
幼稚園ってのは、障害がある子であろうと、なかろうと。
受け入れの義務があり、こちらは預け入れを権利として主張出来る。
 
だが、100人の園児のウチ、発達障害の診断がついている子だけで、三名。
同学年の人数が7桁規模園なら、実際は10人前後、可能性としてはそれ以上の。
発達障害を抱えている子どもが、入園していると思っていい。
 
現実のその中で、どの程度の支援をしてくれるのか、を入園させて一ヶ月で計った。
 
幼稚園ってのは障害のある子にだけ特別に計らってくれる場所ではない。
「特別に」ってのは、そう、特別に配慮ってのは、例えば。
  
てんかんの脳波診断を受け、転倒し発作を起こす子。
透析を受けている、子。
知的障害が顕著に現れている子。 
そして、高機能と言えど、クラスに周囲に「大きな影響」を及ぼす子、だ。
  
他は、適度な指示が入っていれば「特別な配慮を」が、確立されているワケではない。 
なぜなら幼稚園は発達障害のある子に「率先して療育を実践する場ではない
 
ここ最近支援法が出来、発達障害に焦点を当てた保育論が活発で、行政上も教育上も
ある程度の注目を浴び、表面は取り繕おうとしつつも、なにせ、ここ最近、である。
 
保育士、幼稚園教諭が対応に不慣れだ、というのもある。
特別支援法と言われても、何をどこから、どうするのが特別?と言った感が否めない。
そして当然とも言えるが、幼稚園は定型発達の子ども達が圧倒的に多いのである。 
 
分かりやすく、構造化された部屋で、視覚的に指示を入れ、集団に慣れる工夫をする。
それらは発達障害の子どもにとって良い事でもあるが、定型発達の子供達にとっても、
クラス運営をする教諭側、それに繋がる園側にとっても、メリットとなる。
  
発達障害の子どもでも、「特別に何か」がない限りには、
助成金の申し込みもある事だし受け容れますよ、と。 
少しの指示法で、勿論それらは、保護者である母親が1番理解しておられるのだから、
息子さんのアレコレを教えて頂いて、助成金で加配もつけますし、配慮致します、と。
 
イマドキの事ですし、少子化といった、経営の側面を考えても、
「発達障害の子を伸ばす」といった、知識を要する療育メインではなく、
保育の形で入園を許可する、のであろう。
勿論、園には感謝しているし、これで息子が「定型のお友達」の模倣もし、視覚で知るだろう。
入園の許可とは、その機会を与えてもらえた事だ、と思っている。
 
それは、グレーゾーンの子供達を含め、言葉だけの指示が入りにくい時期の
3~4歳あたり、今日の日付とお当番さんの顔を絵で掲示してあり、
壁面には季節の花々やイベントごとに、張り出される掲示物。
そういった飾りかと見紛う教室内のアレコレは、視覚支援として有効である。
特に反応を示さなくても、
「お友達と一緒に行ったイチゴ狩り」の赤、緑、笑顔。
「もうすぐ入園式を表している色画用紙の桜」と、華やかな飾りつけ。
五月にはこの壁面に、鯉のぼりがきっと泳ぐはず・・・。
それらを息子は毎日見ていた幼稚園。
 
軽度で知的にも問題ない発達障害なら、集団に慣れる=学ぶ事で、
就学までの間に、45分間座って先生の話を聞く体勢を取れるかもしれない。
閉塞的な母子間に、少しでも客観的な視野、意思が入る事で、虐待も防げるし、
何より、集団の楽しさを知る場として、発達障害があるなら (もしかして?
と言う場合でも、3歳児保育を勧めたい。
 
聞き分けがある程度つく、2年保育より、ほとんどの子供達が、
送り迎えの際にママとの束の間の「さよなら」に涙を見せる、
分かってんだか分かってないんだか、って集団の中でこそ、より目立たず伸ばせる
集団の楽しさ=集団の怖さに繋がる場合もあるけれど、どのみち人は、
一人では生きていけない。
社会から隔絶されたまま、感情は育たず、故に「人」として育たない。
小学校になれば、イヤでも毎日集団の中へと通うワケだから、
言葉が少ないから・・・、ママから離れられないから・・・、聞き分けがない・・・、
等の理由で、大きく成長する「1年間」を逃してはならない、と思う。
 
もちろん、受け容れる側の方針や意思を確認し、
こちら側の情報の出し惜しみをせず、親も幼稚園に協力する姿勢を忘れてはならない。
協力とは、「○○があったら、こうしてください」 だけの記述・説明だけではなく、
日頃から先生方を話をする機会をなるべく多く持つとか、こちらから何もなくても、
話しかける、といった社交上手さが求められる。
 
園を選ぶ際には、まず第一に「オーナー園 (園長が実質の経営者」の場合が
一番良いと思うが、(なんせ園長に理解をしてもらえば話が早い 
通園距離内になければ、公立園も良いと思う。
特色だとか、療育として何かを率先して始めるといった事はなくても、
なんせオーナーが親方日の丸の部分もあって、支援法云々といった、
意識的な改革は難しくても、体勢は整えようと、かなり動いてくれる・・・ハズだ。
 
気を付けて欲しいのは、保育園 (もちろん、保育園に限らず
長時間預かる体勢だけあって、日常の身辺自立は確実に可能になるが、
心の発達にまで、となると多くの子供を長い時間預かる事で、先生方の連携も
取りにくくなろうし、当然、一人の親と話をする時間も限られる。

「○○君は、砂場が好きで~、イイコで一日お砂場で遊んでますよ~」
「パニックなんてありませんし、あっても、一人になれるお部屋を用意してありますから~」
なんていうのは、最低だと思っている。
 
子供によっては、それは最高の時間だと思うし、最良の方法かもしれない、が。
砂場で一日中イイコで遊んでいる3歳児って、オカシイと思わへんのかな?と私は、感じるし、
パニックがあっても、一人になれるお部屋を準備してる~、って、隔離か!と憤りを覚える。
 
保育士がパニックを起こしてる子供に、同じ部屋で常時付き添い、
子供の怒りや恐怖・緊張が解けた頃合を見計らって、介入を試みるなら良いが、
通常の保育園で、加配もついていない状態なら、そんな人手は費やせまい。
子供にしてみれば、怖くて泣いているのに、また独房に入れられるのと同じやん。
 
一人の方が落ち着くから、といった傾向のある子供は、やはり幼稚園ではなく、
支援校のような一定の知識をもった支援士が居る園、専門の療法士がいる園の方が、
就学を考え、子供の発達を考えると良いように思う。
 
息子は春から公立の園に通う。
園には、何も伝えていない。
上記にある事と矛盾しているが、これは以前半年間、理解ある園に通った経験からの
判断と決断だ。
それと平行して、療育に通う事になっている。
こちらは軽度発達の専門療法士の居る療育施設である。
この平行で、どんな均衡を持ち、どんな発達を息子が遂げるのか楽しみにしている。
 
息子にとってのベストは、いつも息子が教えてくれる。
 
それに私が気付くか気付かないか、の差はあるが、
今回は、幼稚園の先生方の客観的・大局的な視野に期待している。
多くの子供を見て、多くの経験を積んだ先生方でこそ、の息子の側面もあろうし、
また、だからこそ、の導き方も多々あると思い、当初は性格的な部分のみ伝えた。
 
息子が定型発達の子供達の中で、どういった成長を遂げるのか。
それは私の願う「緩和」に最も近い成長であるなら、とても嬉しく思う、が。
園側からの客観的な判断を通し、就学に向け準備を始める時間だ、とも考えている。
家庭において伸ばしてやれるべきは伸ばし、更にと望むのであれば。
 
これからの2年間、私は親として、障害に甘えない・求めない。
障害児だから、許されるは通用しない。
普通の育児書にはない子育てを、切り拓きながら進もう。


にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 発達障害・自閉症へ いつも応援ありがとうございます。



 

 



 

 

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コメント


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なかさんのブログからご紹介えおしていただいて、時々拝見をさせていただいております。

子育て応援のボランティアをしているのですが、ママさんのブログはすごく参考になるのです。
ありがとうございます。まだまだ知らないこともとても多いので、時々お邪魔させてください。
よろしくお願いします。

ピノコッペ | URL | 2009年04月06日(Mon)22:45 [EDIT]


ピノコッペさん

初めまして。 
ご訪問とコメントをありがとうございます。
 
子育て支援のボランティアさんですか!
私もまだまだ勉強中の素人ですので、勉強させて下さいね!こちらからもお邪魔させて頂きます~。
 
こちらこそ、よろしくお願いします!

ママ | URL | 2009年04月07日(Tue)01:02 [EDIT]


はじめまして
5歳の息子は広汎性発達障害の傾向があります。

時々拝見させて頂いていまが
知識と教養がおありで、お子様への愛情もとても
感じられていつも感心しております。

元保育士ですが、私がいた保育園では
障害のあるお子さんには補助がついていて
職員会議も頻繁に行い、補助の先生が
他の職員にも現状を話していたので
みんなが同じに状況を把握している
感じでした。

息子は幼稚園に通っていて加配の
先生もついていますが、障害児が
10人いれば10人症状が違うと同じで
健常のお子さんもそれぞれみんな
違うので、やはり幼稚園、保育園にもとめる
ものは限られますね。

療育センターにも2歳から通っていますが
やはり基本は家庭だと思っています。

来年は小学校なので就学相談にも行き
動きだしたところです。

またお邪魔させて頂きますね。

yocky | URL | 2009年04月12日(Sun)01:11 [EDIT]


yockyさん

初めまして、こんにちは。
 
保育園と一口にいっても多種多様な接し方があるかと思います。幼稚園でも同じですよ~。
 
預かり保育をされている幼稚園では、結局トータルで7時間預かってくれます。けれど、預かり保育の場合、ずと加配の先生が付き添って下さるわけではなく、加配の先生を一人交え、預かり時間の先生が数名で何十人といった定型のお子さんも一緒に、預かるわけなので、トラブルが起こってからの対処法でしか接してもらえない事も多く・・・。
 
どちらにしても、「こちらからの介入を考える育児」とは対極ですので、日常を考えて療育を実践されておられる家庭には不向きかと思われます。
 
現実問題としては色々な事情があるのだと思いますが、就学すれば「加配の先生」がつく事はないので。
通級になるか通常になるか、支援学級か。
十人十色というけれど、結局、マンツーマンで何かを求めるといった個別の指導法には、まだまだ至っていませんよね~。
 
そうですか、来年が就学を控えておられるのですね。
ウチも再来年なので、今年、来年と2年間が正念場やな~と思っています。
 
また、ぜひ遊びに来て下さいね。
これからもよろしくお願いします~。

ママ | URL | 2009年04月15日(Wed)09:20 [EDIT]


ランキングより参りました。
初めまして、発達障害の2才7ヶ月息子の母です。
息子さんの様子を読ませてもらい、わが子と似ている部分があったのでコメント残させていただきます。

ママさんの書かれている記事、大変参考になります。
今月より療育に通いだしたばかりのため、まだまだ勉強中の私。
はっきりと診断名は出ていませんが、療育にあたり必要とのことで、療育手帳は取得することになりました。
2才8ヶ月…最近「わんわん」という言葉が出ましたがそれだけです。
ママっ子のくせに「ママ」を言わないで今日まできました;
注意して見るようになってからはこだわりの強さを感じます。
何かを並べるのが大好きで、ミニカーを並べだしたときはホラー映画並みの恐怖を感じた出来でした。
ミニカーは綺麗に並べ、本は綺麗につみます。
家遊びではこれが大好きなんですよねー。
外に出ると目に飛び込んできたものに突撃するので何度も道路に飛び出そうとします。
人のおもちゃは横取りが基本…とジャイアンですね(笑)。
「ダメ」を教えようとしたら発狂絶叫。
わが子ながら謎だらけでございます。

こちら(うちは田舎ですが都会よりでは)の幼稚園は、発達障害児の入園をやんわり断る園が多いようです。
保育士をしている友人の園も受け入れを拒否していると言っていました。
地域によるんでしょうかね…。
快く受け入れてくれる園に巡り合えるか不安ですが、我が家は今年が勝負です!

初めてなのにいろいろ書き込んですいません。
よかったらリンクさせていただきたく思います。
失礼いたしました。

tanihime | URL | 2009年04月18日(Sat)01:24 [EDIT]


tanihimeさん

初めまして。
ご訪問とコメントをありがとうございます。
 
手帳を取得されたんですね。
息子は手帳の取得には及ばず、結局、デイサービスの受給者証だけで療育です。
これから世界が広がるにつれ、不安に思う事も多々あって、手帳がお守りになる事もあるのでは・・・?等と考えながらの更新です (苦笑
 
息子も同じでしたよ!
ミニカーは並べて、レゴブロックは縦に縦に、積み重ねる・・・、ブロックで家やら動物を作り始めたのは、4歳前でした。
 
今は街作りを延々と続けているのですが、それをヒトツでも息子の許可なく動かそうものなら、烈火の如く怒ります(笑 自分の中の秩序を乱されるのをとても嫌うので、それも特性と言えばそうでしょうね~。
 
飛び出しですが、歩かせる時に(最初は大変ですが
ウチではチャリに帽子クリップを息子の手の届く箇所に取り付け、その「クリップを持って歩く」様にしました。飛び出し率が減りましたよ~。
これは今でもやってますが、手を繋いで歩くが苦手だったので、(今は繋いでますが 繋ぐではなく「持つ」をルールに入れて歩かせていました。 
 
確かに地域性はあります。
私立だとオーナー園なら、園長さえクリア出来れば、入園も可能、加配申請もすれば、定型発達の子供達の集団の中で学ばせられるので、とても有り難いですが、(時間も短く、子供の負担になりにくいですし それは保育園でも親の意識によるので・・・  
 
勿論、やんわりと私立幼稚園で断られた経験もありますよ(笑 人気園でしたが、「診断がハッキリついたら、ウチでは手が足りない」と言われ、診断が降りる前でしたので、その旨を告げると「それなら、キャンセル待ちにさせて頂きたい」と。
 
そちらの園では「子供は皆同じ、仏の子である」が園のモットーでしたので、期待していましたが、現実の壁に始めてぶつかった時でした。
 
これからも多くの壁にぶつかるだろうなあ、と思いつつも、壁を回避しながら歩くだけでは、息子の道は拓けないので、なんとか突破しながら模索しつつ進みたい、と思っています。
 
リンクですが、こちらこそお願いします。
これからも、ヨロシクお願いしますね~!

 

ママ | URL | 2009年04月20日(Mon)09:49 [EDIT]


 

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