愛ダケじゃ、育たない。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

お母さんの匂い

夕食は、焼肉。
 
お出掛けした時は、自宅じゃ出来ない体験と味が一番。
外食して、「オーダーしたモノを、座って待つ」 のも、ヒトツの学び。

 
お肉を焼くのは、パパの係り。
額に汗して、ビール分を額に浮かばせて、焼いてくれる。
 
息子は、と言えば。
やっぱり、ソワソワしたままで、お肉が自分の前のお皿に入るまで、待てない。
待つ時間は、「焼いてもらったお肉を、お皿に入れてもらえるまで」 にしている。
もちろん、その間に、サラダや子供用のおむすび、なんかをつまみながら。
 
ジュージューと、程良い煙と、美味しそうな音をさせている鉄板を前に。
その「焼く音が怖い」息子にとっては、ツライだろうな、と思うケド。
怖いから、といって、ウロウロ、ソワソワでは、「待つ」体勢ではない。
 
障害があるから、聴覚が過敏であるから、といった「保護」に繋がる事も必要だと思う。
でも、それなら、
「バンゴハン、焼肉に行こか?」 の時点で、「音がイヤやねん」 と、
言える息子になって欲しい思いと、もちろん、「言葉で感情を言う」場面にもなる。
 
怖いやろな、イヤやろな、でも、そやったら、そう言うて? と、親の気持ちが交差する。 
「じゅーじゅー、お肉、食べに行こうか!」 言うと、息子は確かに、「うん」 と言った。
 
でも、ソワソワしたままの気持ちがウロウロにつながる。
サラダやゴハンにも、手をつけない・・・、だから、叱る。
「ゴハンの時は、座って食べようね」 と。
 
出来ない事を「出来ない」と、諦めて庇護する事は、3歳児に対してなら簡単で妥当。
でも、少し成長した時、
「俺、肉のジュージューって、音、イヤやから、他にせえへん?」 って、どうなんやろ?と思う。
それが、例えば
「雷の音、キライやねん」 なら、妥当な気もするが、なんせ男の子。
 
いつか・・・例えば、例えばな?
野球クラブに入ったとして、親も交えての打ち上げだとか。
季節柄、花見ってコースなら、息子の友達、家族ぐるみでバーベキューってええ感じやん?
だけど、じゅうじゅうのおいしそうな匂いが、息子には「怖い音」に聞こえる。
 
「あの店で、肉食い放題やってんで~~! 行こか!」 と誘われたら。
やっぱり、親の気持ちとしては。
「おう!食うで~~~、俺、めっちゃ腹、減ってんで~~!行こや!」 と。
言えるぐらいに、なって欲しい。
いつか食欲が聴覚を超えて欲しい、なんて親の期待しすぎかもしれへん(笑
 
それは、そういった場所でも、「慣れ」を介して、または。
データを蓄積する事によって、の「緩和」を望んでいる、と言う事。
安定している状態か、不安定な状態か、それを見極めながら、焼肉に誘う(笑
そして、返答を待ち、実行、または、当然、見送る決断も
   
風に揺れるカーテン、ドライアイスの煙、蒸気、不定形な不安定さのある白い物に対して。
敏感さを、思いっきり発揮していたが、野外でのバーベキューや、風さん遊びに来たねえ、
といった言葉や行動を何度も繰り返す事で、息子は野外は勿論、
室内での焼肉の「煙」に対しての恐怖も、見事、克服した。
克服というよりは、理解したのだと思う。
理解に繋がる場面を幾度も持ち、お友達を誘ってバーベキュー、落ち葉遊びetc・・・。
ドライアイスの煙、蒸気にも、内心はドキドキものだろうが、
「こわいーー!」 と半狂乱のパニックを起こし、しがみつくことは無くなった。
 
2歳半で、遊園地の小さな機関車へ一人で乗った息子。
指差して、身を乗り出し、乗りたいと言葉で体で全身で望んだハズなのに。
動き始めしばらくしてから、煙突から蒸気を出すのを見て、大絶叫。
動いたのが怖かったのではなく、蒸気が視界に入ったと同時に、満面の得意顔が、
蒼白に、引き攣った恐怖の顔へと、今もVTRに残っている。
 
苦手な事は、苦手として受け容れて違う方法で、といった手段も確かにある。
だけど、もし、それらが、発達に伴い理解を得て克服出来るモノであれば。
 
出来うる限り、機会を与え観察を怠らず手助けしたい。
息子憧れの2歳代での機関車は、私がコース上に飛び出し、半狂乱で泣き叫ぶ息子を
抱きかかえ、ギャラリーに頭を下げつつ線路アウトした場面も、VTRに残っている。
 
「こわい」を言えるように育てるのは、とても難しい。
3~4歳児のプライドは元来の本能から来る、そのモノで、
到底、思春期のソレには敵わない、と何かで読んだ。
これから、自己感情を表しにくい息子は、もっと幼く、本能のままのプライドを
持つだろう、しかしソレこそが、自立やら自己肯定やらに繋がるヒトツだと思う。
 
怖くても楽しい思いが、そこにあるなら、息子はいつか理解する。
 
理解出来るよう、これからもセッティングする、それが親だ。
障害があることに、甘えたくない、甘えさせたくない
息子が生きる世の中は、苦手だから、と言えば簡単に避けて通れる道ばかりじゃない。
簡単に通れる道を選ぶ事も可能だけど、ストレスを溜め込んでしまいガチだろうけど。
その時の為に「こわい」や「いや」を今、幼い今の本能の反抗があるウチに、
ハズカシがらずに、臆病にならず、言える子供に育てていきたい
 
湯気が怖いならすぐに蓋がしてやれるよう、怖さに蓋をするタイミングを逃さぬように、
私は土鍋の蓋を片手に持ったままで、食事をしても構わない。
湯気の向こうの幸せを、息子が理解する日まで、そうしたように、これからも。
 
「焼肉の匂い、いい匂いやね~」と言った私に。
「いい匂いは、ママの匂い~」 と言った息子。
コースに飛び出す覚悟は出来てる、あとは場面のセッティング。
 
怖がるから、人目があるから、泣き喚くから、等の理由で息子の。
発達の芽を、私は摘み取らない。
  
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 発達障害・自閉症へ  いつも応援ありがとうございます。


 

関連記事
スポンサーサイト

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

 

トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。