愛ダケじゃ、育たない。

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学ぶ時期の遅れ

以前の記事
 
→ 定型発達の子の事情 の補足として。
 
思いやりの気持ちの発達とは、場面毎に「相手を観察し」「相手を察する」事が発端。
では、自閉症の子ども、私の息子の場合は、どうだろう。

育児書で良く見かける、 「○歳代では、○○が出来る」
といった記述は、それ相応の身体的、精神的、幼児の発達全てを統合した表し方で、
だからこそ、「個人差」を見落とさず、育てる事が大切だ、と言われる。
 
トイレトレーニングを例に挙げると、「おしっこ」 と言えるまでの過程として。
① 膀胱に溜まったよ        (溜まったと感じる為には、身体的発達が必要
② 溜まったら、出る         (経験して、ソレを知る
③ トイレでする             (五感を使い、知識として認識がある
④ 怖いから、ママと一緒に   (助けを求める術を知っている
⑤ 成功したら褒めてもらえる   (達成感・自己肯定の積み上げ
 
等、一連の発達や知識を通じて、初めて。
 
「やった~~、トイレで出来たね!」 を成功体験として積み上げ、いつかは。
アタリマエの様に、トイレで一人で出来るようになる、ハズ。
 
息子は、感受性が強いタイプ。
自閉症児にはよくある事なのかもしれないが、(全く表出しないから自閉症だとも言われる
些細な事で涙が出たり、哀愁漂うバラードなどは、
「寂しい気持ち・・・」 と言い、車内でも聴きたがらない。
 
逆にアップテンポの曲や、ノリノリな「HEY!」や「イエーイ」等のフレーズには、
とても楽しそうな反応を見せ、一緒に歌い出す事もある。
この場合、テンションが上がりすぎて、調節が制御しきれなくなる事もしばしば。
 
外界からの刺激を受け易い、と言われるが、それは感受性において、
「外的要因に対しての、身体的な変化」で表わされているなら、息子の感受性は強い。
だけど、それらを使い、誰かを「思いやる気持ち」に発展させる、となると。
発達障害の特徴(特性 として難しいのだと思う。
 
定型発達の子供達と一緒の園生活でも、それは時折姿を見せた。 
最近、こんな事があった。 
  
引っ越しするお友達が、泣いているのを見た息子の反応から。
定型発達の子供なら、
「アイツも引っ越しするねんな~、僕もするんだな~、悲しくなる」 とか。
「引っ越ししたら、一緒に遊べなくなる、イヤだな~ (悲しいな~」 等と思うだろう。
が、息子は全く思っていない様子が覗え、これが障害と言われる箇所やねんなあ、と。
 
年齢に伴う引っ越しに対する理解の差や、
発達 (理解年齢 一般的には誰かの立場に立って~、等の気持ちは4~5歳から
とも言われ、お友達に対しての「思い入れ」みたいな差も確かにあると思う、けれど。
 
息子も、あと半月後には、引っ越しをする場面。
  
息子の周囲では、引っ越しする本人、母親を、お付き合いのあった母親の友人達、
また母親に連れられた同じクラスお友達が囲み、ハンカチで目頭を押さえ涙ながらに、
「元気でね」「連絡下さいね」なんて互いに言い合い、子供達は、引っ越すお友達に対して
「さよなら」「また、一緒に遊ぼうね」等と、声を掛け合っている (母親の指示もあろうが
「もう、一緒の幼稚園ちゃうねん、さよならやねん」 等と引っ越す母親に言われ、息子は。
 
泣いてるお友達に対して、取り巻く周囲にも我関せずで、
「うん、○ちゃん(自分の事 は、引っ越しまだやから、大丈夫!」と笑顔で言った。
  
息子は、その輪の中に居ても、全く空気を読まず、
「お庭(園庭の遊具 で遊びたい~~」 等と、言い続けていた。
送別会をし、お友達とさよなら、の雰囲気が十分過ぎる程、の中で、だ。
 
「どうして、泣いてるの?」 でもなく 「泣かないで」 もなく。
ただ、
「○ちゃん(自分の事 引っ越し、まだやねん!」 「お庭で遊ぶ~~!」 であった。
 
始めは、引っ越すお友達と一緒に居たら、寂しい気持ちやから、イヤなのかな?
自分の引っ越しも、不安で嫌で、この場から逃げたいのかな?
等と、思っていたが、どうやら、そちらではなく。
 
お友達が引っ越しをする
    ↓
お友達が悲しい (泣いている
    ↓
息子はまだ引越ししない (引っ越しの理解は十分にある
    ↓
「まだ僕は引っ越ししないから、良かった(安心」 の図式。 
 
引っ越すお友達とは、毎日、園で遊んでいて、夕食時に名前が出てくる事もしばしば。
でも、そのお友達は、遠くに引っ越しをして、もう会えない・・・。
毎日の園生活では、一緒に遊べない・・・。
 
それらを理解していても、「これからの日常」=「視覚で確認」を通し、
息子は、お友達の居なくなったお教室で、改めて知るのだろう。
そして、それを我が身と重ねて考えられるようになるのだろうか。
息子が引っ越す当日には、どんな反応なのだろうか、と思っていたのと同時に。 
さよならの裏側を、読むなんて芸当が息子に可能なのだろうか、と。
 
不安は的中し、引っ越しの当日の息子は。
幼稚園が今日で最後であること、引っ越しをしたら、遠くに行く事の理解があっても。
涙ヒトツみせず、落ち込んだ様子も一切見られず、
 
「寂しゅうなるわ~~、また、遊びに来てや?」
「絶対やで! またこっちに来てや?」
「来られへんやったら、泊りがけで行くし、絶対に!バカンス気分で!」
等などと、涙を溜めつつ笑いも取りつつ、別れを惜しむ大人達の群れの中で、
  
「○ちゃん、引っ越しやねん、ほんなら、せんせー、さようなら~~!」 と。
涙で見送る先生方にも、キッチリお帰りの挨拶をこなした。 (儀式化している 
 
その光景を見て。
「遅くても発達します」の言葉が。
励ましではなく、慰めなのかもしれない、と思えて。
 
今の日本は、一律に
7歳で小学校、13歳で中学校、と、皆一様に定年齢での管理教育。
その教育を思うと・・・、
息子は精神年齢が、もしかしたら5歳で入学しなければならない場合もあって。
もしかしたら、大学入試の18歳の時点では16歳かもしれない、と。
そしてそれらが、一般的に言う「ストレスに弱い」「ストレス発散が苦手」へと、
繋がりやすくなっているのでは?と。
 
・・・16歳に18歳の気持ちが「思いやり」を持って理解可能だろうか。
いや、それよりも、5歳の子に7歳のお友達と上手くやっていけるのか。
あと、小学校入学まで二年。
息子は、「相手の気持ちを考える」を実体験として、逃してしまわないのだろうか。
 
今でも息子は同年齢の子供達と比べると、格段に幼い。
生まれ月をどんなに考慮しても、だ。
母親として、「ずっとこのままでも、いい」「ママがずっと一緒やからね」なんて。
思ってしまうのは、その幼さと危うさゆえだが、そこに。
自身のエゴをまぶしてしまっては、進むべき道は見つかりにくくなる。 
 
だけど、「ママと、ずーっと、一緒」と言う息子を。
本音は、ただただ、抱き締め続けたい。
 

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コメント


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同感です!

そうですね!
我が家の子も、早生まれで同年代の子より幼い!

よく甘えてきますし、こちらも可愛いから甘えさせます。

親としては、いつかは親なんて素知らぬ顔される時が来るから、今だけだから!と思っているんですよね!

でも、自閉っ子だから成長が遅いだけだから、
と安直に考えてばかりはいられないんですよね!

将来を見据えると、順番的に親が先に居なくなるんです。

きっとずっと先の事だと捉えてるんですが、
もしかしたら!も有り得ます。

考えると怖いもので、考えないようにしてるんですけど!(焦りにもつながるので!)

ただ、今を一歩一歩進む事だけ考えて!
ゆっくりだけど、確実に進んでいけると信じて!

たっとぱぱ | URL | 2008年12月05日(Fri)11:54 [EDIT]


徹底した違い

すんごくよくわかります!

娘2歳4ヶ月。先日、療育教室で突然泣き出しました。
その日はメンバーが多かったわりに、お昼を食べずに帰る子達が殆どだったので、「みんないなくなっちゃったの。さびしいの」としくしく泣いてる。
息子の方はその場でみんなが帰っていっても、全然気にしていないのに、いざテーブルに着くとお気に入りのお友達がいないので寂しがりだす。
娘が「みんなが帰る」→「人が少なくなって寂しい」という連想が自然にできるのに、息子にはその場面その場面での理解しかできないのです。
この差はちょっとショックでした。
高機能自閉症の方のブログで、「私たちは小さな覗き穴を通して世界を見ているので、情報が偏ったものになりがちである」とありました。
間違ってはいないけれど、判断が偏ってしまう。
本人が自覚し、自然と周囲にサポートを求められるようになれればよいのですが。

なかさん☆ | URL | 2008年12月11日(Thu)13:55 [EDIT]


成長するほど感じます

こんにちは。
小学生になるとその差をさらに感じます。

幼稚園で一緒だった幼稚だった子たちが、
急に聞き分けが良くなり、
自分のしたいことを生き生きと語ります。

娘<アスペルガー受動型>もゆっくりですが
成長はしています。
でも定型の子の成長はまぶしいくらいです。

特に女の子はませているのでそうかんじるのかも
しれません。
先生はみんなと楽しくやっているとおっしゃいますが
家で妹といきいき遊んでいるのをみると
精神年齢の近い妹のが楽なのだろうと思わずには
いられない今日この頃です。



青い猫 | URL | 2008年12月12日(Fri)13:59 [EDIT]


たっとぱぱさん

そうですよね~、幼くて可愛いですよね~(笑
 
そして、つい甘やかして・・・我が家も同じです(笑
んで、ハッと気付いて、悩んだり(笑
 
いつかは離れていくから今しかない、って。
確かに「今」を繋げて未来を作ろう、って思いと、このまま、可愛いばかりのままで~~なんてね、思います。
 
成長が遅いのは、理解してても、「幼い」のとは現実に区別が付きにくくて・・・。
けれど、その「幼さ」も諸刃の刃だなあ、と。
 
でもね、親ですから。
やっぱり、こちらも自分の親心に「甘え」が出る時があって、たま~に後悔しています、はい。
けれど、前進はしている、と信じて一歩、です。 


 

ママ | URL | 2008年12月17日(Wed)22:32 [EDIT]


なかさん☆

そうなんですよね。
 
「タイミングとポイント」のズレ。とでも言うんやろか。「え?今頃?」みたいな場面で、自分の感情を出したりしてる。その感情が出る本人なりの「キーポイント」があるんだろうけど、こちらがソレを予め理解するなんて、至難のワザで。
 
いつも、「間違ってないけど・・・?」です。
 
本当ですね、本人の自覚を促すしかないのですが、
「自覚をどうやって?」って箇所で、親の私が躓いてしまうワケで。自然にサポート、か。
 
大きな課題ですね、自身が回りに警告ではなく、「助け」を求める。そう、助けと分かる「何か」を出せるように・・・。

ママ | URL | 2008年12月17日(Wed)22:37 [EDIT]


青い猫さん

そうですか~~。
 
小学生になると世界もグッと広がりますから、それになかなか順応するには、やはり「遅れ」が目立ちますか。
 
「遅れてでも、発達はしてる」は息子の現在を見ていて、理解は出来るんですよね、でも遅れてる状況で、本来、得られる(その年齢で ハズのモノを、得られているのか、と思うと、「?」になってしまって。
 
それが集団の中なら、より多くを得られるハズなのに、「取りこぼし」ているような気がして・・・。
 
その年齢で得られる物の取捨選択も考えながら、支援をしていかなきゃなあ、と思ってます。

ママ | URL | 2008年12月17日(Wed)22:41 [EDIT]


 

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